SONOS(ソノス)というメーカーのサウンドバー Beam(ビーム)を買って半年経ちました。 テレビの内臓スピーカーからのステップアップ。

映画鑑賞時のサウンドもリッチになったし、iPhoneやMacからAirplayで簡単に音楽も飛ばせるのもいい。

比較検討していたAppleのHomepodも面白いと思ったけど、テレビに繋いでスピーカーとしては使えないのが痛かった。SONOSは生活に上手くフィットしてしてくれていて、今更ながら記事を書いてみる。

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ハードウェアメーカーだと思っていたけど、アプリの質もいい。

SONOS Beamの一番の価値は何かと言われると、音質や外観よりもまず、ソフトウェアの質を一番に挙げたい。

専用iOSアプリでは機器や音量の設定ができる他、意外と完成度の高いプレイリスト作成機能がある。Apple Music, SoundCloud YouTube Musicからお気に入りの音楽をひとまとめにした再生リストが作れて、これがすこぶる使いやすい。

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SONOSのアプリ上で検索、ブラウジング、プレイリスト作成、再生までできて、操作にストレスがない。各アプリを横断して曲を検索できるので、Apple Musicや Youtubeでそれぞれ曲を探さなくていいのも楽で嬉しい。

アプリ自体のデザイン性は高いわけではないんだけど、オーソドックスなUIでバグもなく安定している。iOSのサードパーティ製の音楽アプリって動作的に不安定なものも多い印象だったけど、SONOSは安定してて良き。

SONOS Beamを買う前に他のレビューを読んでいると、SONOS製品群のエコシステムに取り込まれることで「体験の良さ」を推している人が多く、買った今ではなるほどこういうことかと納得。

実際、音質だけならBoseの同価格帯のサウンドバーの方が好みだったりもしたのだけど、地味な点とはいえ、ひどい自社製アプリを使わせられるハードも多い中で、一番触れることになるアプリの完成度はとても大事だと思う。

ちなみにAlexaも使えるのだけど僕はノータッチ。

SONOS Beamの音質は?

賃貸だとあまり音量を上げられなくてポテンシャルを発揮できていないという前提だけど、いろんな人が言ってる通り、音は全然悪くないし特別よくもないなと思う。サウンドバーなのでサラウンド感はあまり感じられないけど、映画・音楽鑑賞、TVゲームなど僕の用途としては必要十分。

もし低音やサラウンド感を拡張したい場合、SONOSの別製品を買い足して接続することで5.1チャンネルを自分で構築できたりするのも嬉しい。IKEAとSONOSのコラボ製品 SYMFONISK でもこのエコシステムに組み込み可能とのことで、そちらならよりコスパ的に優れた構成にできる。

また便利な機能として、TV接続している際に ナイトサウンドスピーチエンハンス という機能が使える。

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ナイトサウンド をONにすると夜に家族や隣人に迷惑をかけないよう、低音量でも聞こえづらい音を強調し、逆に大きな音を小さく調整してくれる。

スピーチエンハンスモード では人の声がクリアになる。効果音/BGMが大きいシーンでのセリフやささやき声が聞き取りやすくなる。

いずれも賃貸では非常に重宝する機能で、iPhoneアプリのメイン画面で簡単にON/OFFできる導線設計も素敵。

全体的な音質の競合製品との比較でいうと、家電店で試した限りでは、BoseのSolo 5とSoundbar500の間くらいかな。

マイナス点

開封後の初期セットアップは正直なところめんどくさい。

Beamの接続自体は簡単で、電源挿してTVにHDMIケーブルを接続するだけなのだけど、部屋に合わせて適切な音の響かせ方をしてくれる(お節介な)機能 Trueplay のために、スマホにアプリを入れて自分で部屋を歩きまわり、部屋の形や大きさを認識させないといけない。

下記のGIZMODOの動画がわかりやすい。僕もこんな感じで1回失敗して「んだよっ!」て悪態をついた。

このストレスは最初だけなんだけど、本当は箱開けてすぐ使えるといいなと思う。

おわりに

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概ね満足しているSONOS Beam。どの音楽にも大抵マッチするバランスの音質だと思うし、たまに音量をぎりぎりまで上げると「やっぱりいい音するな」とも思ったりする。

思いたった時に音楽やYoutubeをパッとスピーカーから流せる便利さは、リモートワークが続くここ最近の日々で大きな助けにもなっている。

音質を追求する人の選択肢にはあがりにくいかもしれないけど、ウーファーを買い足したり、スピーカーを追加して5.1サラウンドを作ったりできる拡張性もあるので、興味のある人はまずSonos Oneから買ってみるのもアリだと思います。