ロードバイクを始めて早9年。ついに念願のカーボンロードを購入した。
憧れのCannondale。しかもSuperSix EVO。しかもHi-MOD。
選んだカラーは Cannondale×Raphaのコラボモデル で、EFプロサイクリングのチームレプリカ。
初のカーボンフレーム、初のアルテグラ、初の油圧ディスク、と自分にとって初めて尽くしの一台。
ちなみにこれまではクロモリの名機Anchor RNC3をSRAM RED22に換装して乗っていて、こちらも気に入っているので手元に残してある。
自分は完全なるロードバイクエンジョイ勢のため、SuperSix Evoのレビューやインプレというよりも、「とにかくかっこよくて最高だった」呟くだけの記事なのでその辺ご了承ください。
一番の魅力は、レプリカカラーが美しすぎること
SuperSix Evoの2021年Raphaコラボ限定モデルは、なんといってもこの"渋可愛い"グラフィックが魅力的すぎて、これに惹かれたのが購入の最大の決め手。
以前からSuperSixに興味はあって調べてはいたのだけど、自転車において、僕にとって何より大事なのが 見た目 。
ロードバイクは毎年モデルチェンジがあり、おそらく供給の関係からか、どのメーカーも新モデル発表前後で前年のカラーリングは売り尽くされてしまう。
CannondaleはCANYONのような直販もしておらず、どれだけドイツ国内に在庫があるかもわからなかったため、買うなら今しかないかなと思い購入に踏み切った。
2020年にフルリニューアルしてからのSuperSixは「車体のグラフィックがシティサイクルっぽくて地味だな...」と思っていたけど、この濃紺カラーをベースにRaphaピンクのグラデーションが乗っかる手の込んだペイントは、一度見たら忘れることはできなかった。
ショップや道すがらでもよく褒められるでの気分がいい。
ちなみにRaphaのロゴはペイントではなくステッカー。1年もすれば剥がれそうではあるけれど、そんなことは気にしない。
また、新しいCannondaleロゴもレーシーすぎずバランスの取れたプロポーションのフォントで、今回のグラフィックにもよく合っていると思う。
ケーブル内装のミニマル配線
ビジュアルに満足できるロードバイクでいえば、例えばCANYONのULTIMATEシリーズや、CHAPTER2のREREなども迷ったのだけど、いまだに(2021年現在)これらは 上位モデルでもケーブルが外装 。
自分でフレームの拭き掃除をするときにケーブルあると邪魔だなというのは常々思っていて、できればケーブル内装のモデルを購入したかったのも購入理由として大きい。
油圧ブレーキであれば内装してもブレーキの効きに影響は出ないし、何よりケーブルで自慢のグラフィックを邪魔しないのが嬉しい。
身長171cmでサイズは51を選択
自分は身長171.0cm。フレームサイズ51の適正身長は165〜175cmとなっていたため、そこまで心配はなかったが、実際お店に行ってまたがってみてもサイズ感はぴったりで安心した。
Cannnodaleの公式サイトでは自分の身長を入力して適正サイズを教えてくれるため、買う前にチェックしておいたほうがいいと思う。
ちなみに以前ドイツのCANYON本社でサイズを測ったときは、S〜XSサイズのS寄りという結果が出た僕。51の下の48も在庫があったらTryしてみたかったけど、まあこれで満足している。
コンポは有線アルテグラ
自分のファーストバイクは有線SRAM RED22に換装しており、SRAMのクリック感が大のお気に入りだったため、アルテグラの「もにょっ」とした変速フィーリングが正直あまり好みではない。
見た目は悪くないとは思うんだけど。
またシフターの握り手も若干大きい(これは油圧になったので仕方ないとはいえ)。
コンポはそのうちDi2にしたいと思ってる。電動になるとスイッチによる変速になるため、Youtubeなどで見る感じ自分の求めているクリック感は多少ありそう。グリップがさらにコンパクトになっているのも期待したい。
走りごこち
ホビーライダーにもピンキリあるけど、僕はかなり緩い方な点を告白しておきたい。Stravaのログをみると巡航速度は21km/hだし、寒い日は潔く予定を諦めるし、トレーニングのノルマを課してるわけでもない。
そんな自分なので、ぶっちゃけるとクロモリと比べて何がどうすごくなったとか、正直あまりわかっていない。
乗っていて確かに股下の感覚も変わっていて、クロモリよりも一枚板に乗っている感覚は強くなった。一方でホイールもカーボンになったためか、乗り心地もSuperSixのほうが良いと感じるのは嬉しい。
ステム一体型ハンドル(KNOTというらしい)は幅広のきしめんうどんみたいで、こちらも振動吸収に寄与しているのだと思う。
また、車体をかつぐと明らかに軽くて外出が気軽になった。
初めてのカーボンということで不安だったが、50〜70kmの距離を走った感じだとクロモリとそこまで疲労度の差はなさそうかな。まぁ色々な条件が違うので一概にフレーム比較はできないんだけど。
ただ、このロックダウン状況下で1日70km以上のロングライドはまだできていない。丸一日乗っているようなケースだと身体のどの部分に負荷がかかるのかは未検証。
初めての油圧ディスクブレーキ
これは正直まだ評価は保留。 もちろん制動力はワイヤー式リムブレーキに比べて大きく上がった。これは自分でもわかる。まだ前の自転車も保持しているが、乗り比べるとリムブレーキは効きの悪さに若干戸惑ってしまう。
ただし問題は メンテナンス性。
今回はショップにほぼ組み上げてもらった状態で自転車を輸送してもらったのだが、そのまま乗ったら油圧ディスクが擦れる音がした。これは嫌だなと思って近くのショップに行って調整してもらったのだけど、やっぱり数日経つとまた音がする。
音がする日としない日があるため、アルテグラの精度でこれなのだから、正直こういうもんなのだろうと最近は諦めている。
ロングライド中に何かあったときに自分で調整できない不安もつきまとう。夏には100km以上走るロングライドを楽しみたい自分にとって、やっぱりこれは大きな不安材料だ。
サイコン取り付け&スピードメーターについて
ステム一体型ハンドルのためサードパーティのサイコンマウントは装備できない。代わりに純正サイコンマウントが付属してくる。ライトなどはアタッチ不可の純粋なサイコン用にはなるが、見た目もスリークでいい。
ただこれGarmin用としか書いていない。断固たるWahoo派の自分にとってどうしたものかと考え、試しにマウント内部の受け口をネジで外し、90度ずらして再度取り付けると、Wahooを適正角度で取り付けることができた。
ちなみに驚いたのは、スピードメーターが最初からついてくる。前輪のハブに見慣れない機械がくっついているなと思ったらスピードメーターだった(恥ずかしい)。Wahooでも無事認識してくれて、問題なく使えている。
総評
正直、ホビーレーサーの自分には過ぎた買い物だったのでは、と今でも思うことがある。
でも部屋の廊下に飾ってある自転車の横を通りすぎるたび、キャノンデールの文字が目に入るたび、Raphaの素敵な色合いを眺めるたび、「いや最高だなかっこいい愛してる」という気分になる。
正直小さな不満もある。 備え付けのプロロゴのサドルは滑りやすいのでSCRATCH M5あたりに変えたいし、やっぱShimanoよりSramが好きとか、スパイダーチェーンリングダサいよな、とかとか。
でもこのフレームの魅力には抗えない。憧れのSuperSixなので今後10年は乗っていきたい。
Raphaは他メーカーとのコラボモデルも軒並みセンスいいし、街中で乗ってもかっこいいロードバイクをお探しの方は色々調べてみるといいかも。
さいごに
ドイツもご多分に漏れずロックダウンの日々。最近は雪や雨が降ることも多くクソ寒いのでどちらにしろ乗ることはできないけど。またレストランが営業再開するタイミングで、100km超えロングライドをこの自転車と決め込みたい。
2021は走るぞー。
今回の写真は、
で撮りました。