2017年にドイツ・デュッセルドルフへ引っ越してきた。何はともあれ家探しということで、最初の1ヶ月は執拗に賃貸サイトをチェックしまくっていた。

現在は無事1人暮らしをスタートできた(家賃について記事を書きました)ので、役立ったWEBサイトや情報などを、今後のためにまとめてみた。

ドイツの賃貸アパート事情

比較対象が東京周辺になってしまうけど、1平米辺りの家賃は確実にドイツのほうが安いと思う。

しかもドイツでは一部屋が広い。最低25m² は必要だよね〜という欧米人の価値観を感じる。

ただし、競争率は格段に激しい。 特に500ユーロを下回るコスパの良い部屋は、税金がきついドイツの若者や周辺国からの移民の人々もよくチェックしているので、部屋1つの内見に数十人の希望者が集まるなんてざらにあった(※この記事を書いた2017年時点では月500ユーロ以下の一人暮らし物件もある程度数があったのだけど、ここ数年でデュッセルドルフの賃料も高騰してしまった印象)。

また、僕1人が住むつもりで訪れた部屋の内見ツアーでも、カップルや3人家族に出会うことも多数。

ドイツでは、オーナーや居住者が次の借主を直接募集したりコンタクトを取ることが一般的にあり、その場合書類や連絡はドイツ語になる。なので多数の候補から居住者を選ぶ貸主側にとって、「ドイツ語が話せる」ことが重要になることも多い。

この時点でドイツ語が全く話せなかった僕は、言語の時点で足切り(未返信、連絡なし等)が頻繁にあり、この条件はかなり厳しかった。

以下、当時僕がチェックしていたWEBサイトや業者

1. 現地の不動産WEBサービス

日本にはSUUMOやHome’sなど不動産検索サイトが無数にあるが、ドイツにも当然そういうWEBサービスがある。ただし正式な不動産業者だけが募集しているわけではなく、詐欺に近い案件もあるので一定の注意が必要。

ImmobilienScout24

ImmobilienScout24 個人的に最も使い勝手が良かったWEBサービス。アプリでも提供されている。オーナー貸主が部屋を登録できるので、案件数も非常に多い。比較的安価な1人暮らし用の部屋の扱いも豊富。

家賃や立地の条件で絞り込んで地図上でも確認できるし、保存した検索条件で新規案件をメール通知もしてくれる。

(日本では考えづらいけど)借主からオーナーへのアピール用にマイページを充実させて返信率を向上させることもできる。有料プランに入っていることが応募の条件となっている賃貸もある。

ドイツで一人暮らししたい人にとって、現状最もポピュラーな家の探しかただが、アプリ自体が英語非対応なのが難点で(貸主は英語で返事くれる人もいる)、ドイツ語が話せない場合はGoogle翻訳に頼ることになる。

WG-gesucht

WG-gesucht ドイツの若者にはWG(ヴェーゲー。ルームシェアのこと)がポピュラーで、このサイトもWGを多く扱っている。僕は一人暮らしがしたかったのであまりチェックしていない。

2. 日本人向け掲示板

先述の通り、不動産屋でなくても次の借主を探すことができるので、下記のような日本人が集まるインターネット掲示板で部屋貸借のやりとりが可能だったのは嬉しい。

Mix B

Mix B クラシファイド
更新頻度が最も高い掲示板。ドイツの都市ごとに絞り込んで賃貸募集を探せる。値段も幅広く、シェアハウス(WG)も一人暮らし賃貸も見つけることができる。

ネット de デュッセル 賃貸アパート貸します

ネット de デュッセル
絞り込み機能などは無いが、必要十分。

デュッセルドルフ掲示板

デュッセルドルフ掲示板
値段や家賃の幅で絞り込めたり使い勝手は優れているが、いかんせん募集数がちょっと少ない印象。

3. 現地の日本人向け不動産サイト

日本人含めて外国人が多く住むデュッセルフドルフ特有の事情かもしれないが、日本人対応が可能な不動産エージェントがいくつかある。

上述の個人間やりとりとは異なり、利用する際や賃貸契約時に__賃料の2ヶ月分ほどの仲介手数料を支払う__ことになる。

__ドイツの法律的に、借主にデポジット以外の仲介手数料を求めることってグレーなはず__なのだが、日本語で手続きを進められるメリットや、部屋が決まった後の注意点も日本語で聞き逃しなく進められるので、ドイツ来てすぐの人には個人的にはコストを払う価値はあると思う。

最終的には僕も日本人向け不動産サイトで今の物件に出会った。

DP-Informationsdienst

DP-Informationsdienst
今回いくつかの日本人向け不動産業者にメールを送ったのだけど、一番返信の早いのがここだった。

どの邦人向け不動産業者も駐在家族向け賃貸がメインで、単身者用の住居は扱いが少ない印象だったが、こちらの要望にできるだけ近い候補も挙げていただき、連絡が終始スムーズだった印象。

STARTS(スターツ)

STARTS デュッセルドルフ ここもしっかり返信があり、候補をいくつか送ってもらった(逆にいうと、業者によっては返信に数週間かかったり、そもそも音沙汰ないところも普通にあったりする)。今回は希望条件に近い物件がなく断念。


ちなみに渡独に先立って、まず1ヶ月だけテンポラリーで住ませてもらう部屋を決めていた。 僕の場合は家主の方がとても親切だったおかげで、住民登録に付き合ってくれたり、役所雑務を手伝ってくれたり、生活基盤が整うまで、本当に助かった。