グラベルバイク・Topstoneの足回りを、Ultradynamicoに変えてみた。せっかくなら面白そうなRACEケーシングを試してみようということで選択。運用はチューブレスレディ形式。

構成と実測値

  • フロント: Rose Race 700c x 42.??mm
  • リア: Cava Race 700c x 42.??mm

内幅23mmのホイールに2.0BAR入れた実測横幅は43mm程度。重量は測り忘れたが、Raceケーシングらしく全体的に柔らかい。Roseのほうがノブの根元で計測するとCavaより細い。ノブ含めた外径で同じになるよう設計されているみたいだ。

内幅23mmのホイールにハメて2.0BAR入れてみたところ、実測横幅は43mm程度。実測重量は測り忘れた。 Roseのほうは、ノブの根元で計測するとCavaより細いことがわかる。ノブ含めた外径で同じになるように設計されている。

フロント・Rose

前輪のRoseは、見た目がポケモンの進む床のようなパターンで、舗装路を走ると「ぷぉー」という高い音が鳴る。直進時は以前のWTBタイヤよりも抵抗が少なく進む感じ。グリップはしっかりしているが、その分舗装路での転がり抵抗は若干ある。

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リア・Cava

後輪のCavaは、卓球部時代の粒高ラバーを思い出すパターン。うまく転がってくれて、グラベルというよりオールロードタイヤの感覚。ただし斜度10%を超える砂利の浮く坂では空転してしまう。

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実走インプレッション

近所のグラベルを走ってみると、やっぱり後輪が滑る滑る。でもそれが楽しい。これが公式の言うドリフトか。前のRoseでグリップして、後ろのCavaで舗装路の推進力を担保する。この前後の特性の違いが、Ultradynamicoの狙いなんだろう。

薄いと言われるRaceのサイドウォールは今のところノートラブル。車体を倒すとしなやかにつぶれて不安感もない。もっとも、公式も「Zero sidewall protection」と明言しているし、長距離走るならJFFかRobustケーシングを選ぶのが無難だろうな。

装着の苦労

ホイールは元々TopstoneについてきたWTBに自分でリムテープ貼ってインストール。実は結構苦労した。Raceケーシングは全体的に柔らかい。こればかりはホイールとの相性と個体差があるので、どちらのせいとも言い難い。なんとかフロアポンプでやり遂げた。パナレーサーの装着動画は全TLRサイクリストは観るべき。

Ultradynamicoの芸の細かさ

同じシリーズでもサイズごとにパターンが微妙に異なっていたり、Cavaは走行距離に応じて別のケーシングが現れて走行感も変わるらしい。こういった芸の細かさは、使っていて楽しい理由のひとつ。

カーボンでもクロモリでも、レースでも普段使いでも似合う懐の深いタイヤ。かなりお気に入りになった。

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