新しいレンズが欲しくなったので、ベルリンで中古カメラ屋を巡ってきた。
ベルリンはドイツにある別の国、と表現する人がいた。確かに僕の住むデュッセルドルフとは雰囲気がだいぶ異なる街。
鼻とほっぺにピアスした警官がベトナム料理の屋台に並んでいたり、駅のエスカレーター裏で片腕のない若者が荷物を漁っていたり。
そんなベルリンには中古カメラ・中古レンズを取り扱ったお店がたくさんあって、今回その中の五つを訪れた。
どのお店も個性が抜けてて痺れたな。
SAFELIGHT BERLIN
(奥でピント合ってないけど)Olympus Mju IIは名機だよね。僕も持ってます。
最初に訪れたSAFELIGHT BERLINは一番お気に入りのお店。もう入り口からしてウェルカムな雰囲気がいい。ベルリンの中心部、ミッテ地区の西側にある。
店内はこじんまりとしている。スタッフの方が感じ良くて、僕が日本人だとわかると「日本製のカメラもあるよ」と紹介してくれた。コンパクトフィルムカメラが中心の品揃え。
RicouhとかYashicaとか。カメラの世界の中心は今も昔も日本なんだよ。
Poraloidはこんなトイカメラも出してたんだ。
ピンパッジを数多く取り揃えている。上段のピンはThird Culutureという出版社のブランド。僕がウルトラライト派でなければザックにつけてたな〜。
ネックストラップ。デジタル一眼には少し不安だけど、コンパクトカメラにはぴったり
Nativeというハンドメイドのカメラストラップブランド。缶のロゴが映える
フィルム現像サービスも提供している。KodakとかFujifilmの看板なんて、もう日本でも中々見かけないよね。デュッセルドルフからフィルムを送ってくれれば現像するよ、とのこと。今度頼んでみようかしら。
帰り際にステッカーまでもらってしまった。真ん中のケバブのステッカーは意味がわからなくて好き。
最寄駅のLeopoldplatzでは土曜に蚤の市(Flohmarkt)も開催されているらしい。
SAFELIGHT BERLIN
Tegeler Str. 34, 13353 Berlin
最寄駅: Leopoldplatz(U6, U9路線)
FOTO BRAUNE
うってかわって渋めなお店のFOTO BRAUNEに地下鉄Uバーンで移動。店内に入っても挨拶はそこそこに(決して無愛想ではない)玄人向けな感じ。
M42をはじめとしたオールドレンズの宝庫。ショーウインドウの写真しか撮れなかったけど、店内には見切れないほどの中古レンズの数々。
最近SONY α7に合わせて使う人も多いオールドレンズ、Helios 44-2 58mmやJupiter-9 85mmなども在庫があった。Heliosは100EURくらいだったので買うかどうか真剣に迷ったなぁ。他にはJena Prakticar f/1.4 50mmなんかもあった。
ドイツのツァイス・イコン社のカメラブランド、Netterの蛇腹式中判6×6カメラ。
MinolataのAFレンズ。Aマウントということになるのかな
このお店はどのレンズもお手頃な価格でした。
あと動画は詳しくないんだけど、そっち方面のオールドカメラや何に使うのかわからない木製の三脚なども置いているようだった。
フリードリヒスハイン=クロイツベルク区より更に少し東側に位置するので、中心部のミッテとはまた違う雰囲気が漂う街。多分ほしいものが見つかるので、オールドレンズを探している人はぜひ訪れてほしい。
FOTO BRAUNE
Karl-Marx-Straße 7, 12043 Berlin
最寄駅: Hermannplatz (U7, U8路線)
ASA90
FOTO BRAUNEから徒歩5分でもう一軒、さらにディープな雰囲気を醸し出すASA90へ。
オールドレンズ、カメラ、古いフォトブックが所狭しと並んでいる。写真撮影は快くOKしてもらった。
店内は一眼レフもレンジファインダーもコンパクトカメラも無造作に並んでいるのがいい。いかにも掘り出し物が眠っていそうな感じがする。
このPOLAROIDとか今写真を見返すとすごいかわいいな。
このお店にもYASHICAのフィルムカメラ。
フィルムの販売と現像もやっている。
NikonやCanonなどフィルム時代のレンズのショーケース。
ドイツのApparate&Kamerabau社が販売したコンパクトカメラ、Akarette Schneider。レンジファインダーに見えるが調べてみるとそうではないらしい。
この辺りのアイテムはもはや売っているのかいないのか。
このお店もフィルムカメラ好きならきっと楽しめる。
FOTOIMPEX
夜になってしまった。ベルリンのファッション・インテリア系のセレクトショップが集まった一角で見つけたFOTOIMPEX。場所柄かオシャレな若者で賑わっていた。
ハイセンスな雰囲気と裏腹に、セレクトがエッジーというか、フィルム関連オンリーの潔さ。
トイカメラやフイルム、フォトブックの他、ライカのズミルックスやニコンのfマウントなど中古レンズも手堅く取り扱っており、さらには現像液やトレーなどのフィルム現像用の備品が店内の半分を占めている。大学以来フィルム現像なんてやっていないなぁ。たぶんオーナーは愛すべきデジタル排他主義。
木製の初めて見るようなフィルムカメラ(うん、多分あれはカメラだ)も置いていた。パッケージに入っていたのでコンシューマー製品だと思うのだけど。
僕がいた間にもフィルムの現像依頼のお客さんが2組ほど来店していたし、このお店だけ今もフィルムカメラ全盛期かのようなタイムスリップ感。
Canonの名機F-1と、Rollei35 SE。ただただフィルムカメラオンリー
世にも珍しいレンズが交換できる二眼レフカメラ、Mamiya C330
最寄駅のWeinmeisterstraßeとその一帯はウインドウショッピングだけでも楽しい。近くにはUNIQLOもある。繁華街なのでアクセスもしやすい。
FOTOIMPEX
Alte Schönhauser Str. 32 B, 10119 Berlin
最寄駅: Weinmeisterstraße(U8路線)
FOTO MEYER
今回のカメラ屋巡りの最後、一番普通のカメラ屋さんっぽいFOTO MEYER。住宅街の中の公園の眼の前にある。
店内に入るとちゃんと新品のデジタルカメラが売っていて、中古品は置いてないかと思い帰りかけたら、外向けのショーウインドウには大量のレンズが。
と、
お店のショーウインドウでずっとずっと欲しかったフォクトレンダー Nokton 40mm f/1.2を見つけてしまった!
早速お店に入ってパチパチ試し撮りさせてもらった。(結局この後買いました。)
手が届きません。売り物でしょうか。
このお店が一番SONY Eマウントの中古レンズの在庫が多かった。というかEマウントをはじめ最近のレンズ探すならまずここに来れば間違いない。SONY Eマウントの銘玉と名高いZeiss 55mm f/1.8も売っていた。
ただ価格は少し高めかな。
カールツァイス 16-35mm f/4.0を店内で試し撮り。
他には今を時めくPeakdesignのショーケースもありました。店内は新品メイン。
最後に
上記で紹介した五つのお店以外にも、ベルリンにはまだまだカメラ屋さんがあると思う。今回は中古レンズ探しが目的だったけど、次回はフィルムカメラを買いにいってみよう。