激動の2020年が終わろうとしている。

たった一年でこれほどまでに生活が変わるなんて思いもしておらず、戦争を経験していない僕らの世代にとって、無慈悲に世界が塗り変わっていくのを現在進行形で見せつけられる初めての経験だった。

多くの人にとって苦しみを伴うものだっただろうこの一年は、しかし僕にとって大きく意味のある時間になった。2020年のうちに振り返りをまとめておく。

転職をした

転職をした。人生で四社目。ありがたいことにお給料も上がった。

会社はクラスメソッドといって、ドイツではベルリンにオフィスがあるが勤務地はヨーロッパなら概ね自由ということで、引き続きデュッセルドルフに住みながら働いている。

フルリモートだし、これまでの会社とは働き方が大きく異なるので、生活ペースをまだ試行錯誤中だけど、今のところ良い会社に出会えたなと思っている。それにしてもSlackだけのコミュニケーションだと、チームの空気が読めなくて困る。今まで自分は五感で得たフィードバックでパフォーマンスを調整するタイプだったんだなと気がつくなど。

副業を始めた

日本の会社からお仕事をいただけたので、個人でも働き始めてみた。思いの外刺激的で、単純にお金のためというよりも、新たな側面から知識を得られるチャンスの意味合いが強い。これもパートナー会社やクライアントに恵まれたからこそ。

資格を取った

SAA(AWSソリューションアーキテクト・アソシエイト)を取った。経緯は過去の記事に書いた。

このおかげもあって転職に繋がったし、コロナ禍の中で何か時間を有意義に使えることがしたい、という思いが形になってよかった。

株を買ってみた

銘柄は控えるけど、開発者には比較的知られているテックカンパニーの株を買ってみた。応援の意味も込めて。

物欲強めな自分にとって、将来への投資と消費欲を同時に満たせて悪くない経験かもと感じている。毎日株価見るのが楽しみのなんのって。

親にプレゼントを買った

そんなこともしてなかったのかと思われそうだけど、ドイツに来てからは金銭的余裕もなく、しっかりとした親への労いが出来ていないことを心苦しく思っていた。そんな中で転職と副業のおかげで多少のお金が手に入り、弟と協力して今までで一番大きなプレゼントをしてみた。

プレゼントはあげる方が楽しむもんだなと再確認。

父親が長年勤めた会社を退職するタイミングだったので今までの感謝の思いも伝えてみた。これからも恥ずかしがらずにバンバン親孝行していきたい。

自転車を買った

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車種はCannondale Supersix Evo Hi-mod。初カーボン、初ディスク、初アルテグラの初物尽し。

僕のロードバイク人生はクロモリから始まったのだけど、ここ数年ずっとカーボンバイクが欲しかった。中途半端な自転車は買いたくなかったので、ハイエンドモデルに思い切って手を出した。まだ100kmくらいだけど、とにかくこの見た目に満足している。

来年はDi2に換装したいし、外観にも手をつけたい。テーマは渋カワ。このグラフィックは道端でよく褒められるので気分がいい。

自転車は移動手段でもあり趣味でもあるので、買ったものいうより住居を変えたくらいのインパクトが自分にはある。でもやっぱりSRAMの変速感が自分は好きだ。

作業環境の一新

これもずっとやりたかったこと。

ドイツに来てからのこの三年、安い机と2013年のMacBook Proでしのいできたが、やっとリニューアルする時がきた。

机はRichard Lampertというメーカーを選んだ。

MacBookは会社支給だが、とりあえず2020年モデルにはなった(なぜか調子は悪いのだが)。

あとは椅子が欲しいな。

今年にやり残したこと

仕事のスキルアップや資格を増やすことは当然として、今年に出来なかったことがいくつかある。

引越し

今のパートナーと別の街に引越しを考えていて、候補はベルリンかハンブルク。

幸い勤務地はどこでもいいので制約は少ない。が、人生で一度はベルリンに住んでみたい。ハンブルクはパートナーの実家だから。

日本食材の選択肢が充実している今のデュッセルドルフも嫌いではないのだけど、そろそろ旅立つ時が来ている。

ドイツ語

いい加減に話せるようにならないと。

A2レベルで止まっているがそれすらもだいぶ忘却の彼方に過ぎ去った感はある。

ヨーロッパの中でビザが取れるからという理由でやってきたドイツだったけど、住みやすいしなんというか肌があっている。これからも長くこの国で暮らしたいので言語は必須だよ、と自分に定期的に言い聞かせるのだけど、果たして。

読書

今年は満足に数を読めなかった。毎年やっていた読んで良かった本ベスト10も、そんなにたくさん選べないのでベスト3くらいになりそう。

山に登りたい

ここ10年くらい、全く山に登らない年なんてなかったのではないだろうか。そういう意味ではメモリアルだけど、自分は自然の中をただひたすらに長時間歩くという行為が瞑想的な効果を発揮してメンタルキープしているところがあるので、じわじわと精神が蝕まれている気がしなくもない。

来年は再びスウェーデンのロングハイクイベントにまた参加したい。開催されればの話だが。

2021年の豊富

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来年は「Have less, challenge more」の精神でいきたい。

不要な物的資産を極力持たず、その分チャレンジや自らを変えるものにお金を使いたい。資格、株、語学などなど。

ワクチンが来年出回るかも不明だが、ようやくドイツで足場が固まってきた感覚はあるので、来年はここからさらに飛躍の年にしたい。